Monday 16 September 2013

相変わらず画質悪いが、今日の一枚。
(本当はキチンと整理してから、うpしようと思ったのですが、なかなかできそうにないので、ちょっとずつ公開していきます)

前にも書きましたが、Stone the Crowsは、1972年5月に中心メンバー(マギーさんの私生活のパートナーでもあったらしい)だったLes Harveyが感電死事故で亡くなってしまいます。
バンドはその後、ギタリストのオーディションを行ないます。
そこにやって来たのが我らがジミー。
彼の演奏を聞いたカラスの皆さんは、もうその後のギタリストの演奏は聞かなかったそうです。それほどJimmyの演奏は凄かったんですね。


Melody Maker, 1 July, 1972, pg:11

今回、1970-1971年頃の音楽誌に目を通していてわかったのですが、Crowsは当時、結構、有名なバンドだったようです。とりわけMaggie Bellさんの記事をよく見かけました。
(余談ですが、Denny LaineのいたMoody Bluesの記事もありました〜。今ではWings fanか英国人でなければ、知ってる人いるかな〜?)

さて、上の記事は、Jimmy加入後間もない時期のライヴ・レポートです。
(Jimmyのお披露目ツアーだったのでしょうか?)
記者(Mark Plummerさん)はどうしても、JimmyとLes Harveyを比べてしまうようです。

一本目のライヴはバーミンガム大学で。
Sir PaulもWings結成間もない頃は大学でドサ回り(?)をしていたようなので、当時、こういう大学ライヴは多かったのでしょうか。うらやましい。。。
記者は最初しっくり来なかったようで、「何か違う」と書いています。
「Little JimmyをにらみつけたBig Maggieは()、グラスゴーの女漁師みたいに怖かった」と書いていますが、、、それは怖かったでしょう、かわいそうなJimmy。。。ww
しかし満席の観客には好評だったようで、2回のアンコールに呼ばれ、最後はJimmyの見事なギター・プレイが披露されたようです。

翌晩、Twickenham(London郊外?)のSt. Mary's Collegeでのライヴは、格段と良くなっていたようです。
Maggieさんに威嚇されても()、Jimmyも負けてはいませんw
記者もJimmyを絶賛しています:
彼は優れたロック・ギタリストであるだけではなく、強烈なソウルとガッツでいっぱいの音を難なくかき鳴らすギター・ブルースの熱い発電所である」(言いたいことはわかりますか〜?)

Jimmyの素晴らしい演奏が、John Mayallの影響であることを記者は示唆しているようにも思えます。(Thunderclap Newmanの時から随分上手くなりましたからね〜)

更に"Penicillin Blues"を例に挙げ、JimmyとLesを比較しています。
あの"Beat-Workshop"のヴィデオの中でも、Jimmyがソロで弾くイントロがとりわけ素晴らしいあの曲デスネ!
Jimmyの方が奔放でワイルドなプレイだったのに対し、Lesはもっと甘い弾き方だったようです。

私見ですが、Jimmyの演奏って、ほんとboldな、というか、ハウリング寸前のギリギリまで外してるようで決して外さないというか、安全地帯に収まらない剥き出しな弾き方に、いつ聞いても心を打たれます。確かな技術があるから、ああいう枠を超えた弾き方ができるんでしょうね。。。

いずれこのバンドと共に、彼はギタリストとしてスーパースターの地位に辿り着くだろう」と記者は書いています。
この時、Jimmyはようやく19歳になったばかり。
これから大物になって行く時期だったことを感じさせる言葉です。
残念ながらCrowsは翌年には早くも解散、Jimmyを最も有名にしたのはCrowsではなくWingsでした。
CrowsでのJimmyの演奏、私ももっと聴きたかったです。でもある意味、既に完成されたバンドだったのかもしれません。
そしてJimmy自身も26歳の若さで。。。
でも、Jimmyは管理人や小人やPaul Salley君や多分大勢の人にとって、今もギターのスーパースターなのです

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